ホラー・スラッシャー好きのやなきちです。
世間はクリスマスシーズン。街はイルミネーションで溢れクリスマスツリーやリースなどで家を飾り付けている中、私はハロウィン物のホラー映画を観ました。はい、季節感が遅れてますが映画好きにとっては季節なんて関係ありません。
今回はAmazon Prime Video配信中のホラーコメディ
**『ハロウィン・キラー!』(原題:Totally Killer)**を観たので、
- どのくらい怖いのか
- グロ耐性どれくらい必要?
- 観るか迷ってる人はアリなのかナシなのか
を、前半ネタバレなし/後半ネタバレありの感想を語っていきます。
作品の基本情報
- 邦題:ハロウィン・キラー!
- 原題:Totally Killer
- 公開年:2023年
- 監督:ナーナチカ・カーン
- 上映時間:約105分
- 製作国:アメリカ
- ジャンル:コメディ/ホラー/タイムトラベル
- 配信:Amazon Prime Videoで独占配信
一言でいうと…
「ホラー版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』+『スクリーム』」みたいな、気楽に観られるタイムスリップ殺人鬼ムービー。

こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめな人
- ガチホラーより**「ちょいグロ寄りコメディ」**が好き
- 80年代ホラーやスラッシャー映画(『スクリーム』『13日の金曜日』系)が好き
- タイムトラベルもの(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ハッピー・デス・デイ』あたり)が刺さる人
- 友達や恋人とワイワイ言いながら観る作品を探している
おすすめしない人
- シリアスで重たいホラーを期待している
- 殺人・流血シーンが一切ムリ(ホラー映画探してる人でそう言う方は少数だと思いますが、、)
- 設定の粗さやツッコミどころが気になるタイプ
ネタバレなしあらすじ
舞台はアメリカの小さな町。
35年前、この町では「スイート16キラー」と呼ばれる連続殺人鬼が、
16歳の少女たちを16回刺して殺すという事件を起こしました。
今でもその事件は“怪談”のように語り継がれていて、
ハロウィンのたびにホラー的なノリで消費されています。
そんな町で暮らす女子高生ジェイミー。
過保護気味なお母さんパムにちょっとイラッとしつつも、
親友アメリアとハロウィンを楽しもうとしていました。
ところがその夜——
仮面をかぶったスイート16キラーが再び現れ、
母パムが殺されてしまいます。
絶望したジェイミーは、
アメリアが試作していた“タイムマシン”の事故で、
なんと1987年へタイムスリップ。
殺人事件が起こる前の世界で、
若かりし頃の母パム&当時の被害者たちと出会ったジェイミーは、
「ここで犯人を止めれば、未来のお母さんを救えるかも…?」
と考え、
80年代の価値観&ゆるい治安にツッコミを入れつつ、
スイート16キラー逮捕作戦に挑む──というお話です。
見どころ・良かったところ
① とにかくジェイミーがいいキャラ
主人公ジェイミーを演じるのはキーナン・シプカ。
最近だと「レッド・ワン」でも出演されてましたね(クリスマス映画としておすすめ)
- 行動力溢れる活発な女の子
- 80年代への圧倒的適応力
- 何より可愛い(これが全て)
主人公として100点満点のキャラ設定とビジュアル。
心から応援したいと思える主人公だと安心して観れますね。
② 80年代ネタとジェネレーションギャップギャグ
1987年の世界では、
- みんなタバコ吸いまくり
- 差別発言を平気で言う
- いろんな意味で“コンプラがゆるすぎる”
そんな世界に現代女子高生ジェイミーが放り込まれるので、
価値観ギャップのツッコミがいちいち面白いです。
「それ、今やったら完全アウトだからね!?」
と画面越しに一緒にツッコめます。
③ ホラーなのにライトで観やすいテンポ
ちゃんと人は刺されますし、
血もそれなりに出ますが、
- トーンが全体的に軽い
- 間にギャグを挟んでくれる
- ストーリーもサクサク進む
ので、「ガチの怖さ」を求める作品というよりは
“ちょっとスパイス強めのハロウィンパーティ映画”
というポジション。
ホラー初心者でも、「ちょっとチャレンジしてみようかな」レベルの怖さだと思います。
気になったところ・好き嫌いが分かれそうな点
① 設定のゆるさは多め
タイムマシンの仕組みや
時間改変のルールはかなりざっくりです。
SFとしてロジックをじっくり考え始めると
「いやそこはどうなってるの?」が山ほど出てくるので、
「ノリで楽しむ映画なんだな」
と割り切って観る方が幸せになれます。
② スラッシャーとしての怖さは控えめ
殺人シーンはちゃんと痛そうなんですが、
緊張感や恐怖演出はそこまで尖っていません。
しっかりとした恐怖を期待してしまうと、
かなりライトに感じると思います。
③ 下ネタ・軽いノリがちょこちょこ入る
下ネタを含むジョークもわりと多めで、
そのへんのノリが合わない人は
「ちょっとウケ狙いが過ぎる」と感じるかも。
ちなみに私はこの「The洋画」って感じのやりとりを微笑みながら鑑賞してました。
※ここからネタバレあり感想&ラストの流れ※
ここから先は犯人の正体やラストの展開まで書きます。
まだ未視聴の人は、この先は自己責任でどうぞ!
殺人事件の真相:キラーは1人じゃなく「2人」いた
まず、この映画のオチで大事なのがここ。
スイート16キラーは、実は2人いた。
1人目は、1987年当時の高校生 ダグ・サマーズ。
2人目は、2023年からタイムスリップしてきたポッドキャスターのクリスです。
順番に整理していきます。
① 1987年の本当のスイート16キラーはダグ
ジェイミー達は標的のマリッサを囮にして犯人をお化け屋敷に誘い込み、
揉み合いの末、鎌で犯人の胸を貫いて倒す。マスクを剥ぐとその犯人はダグということが判明する。ダグの胸のペンダントにトリッシュの写真を見つけた一同は、これによって
- 1987年に殺されたのは、ティファニー、マリッサ、ヘザーの3人
- 3人は学校でもかなり性格キツめ&いじめっ子寄り
- ダグの彼女だった トリッシュ を酔わせて車の運転をさせ、
事故で死なせてしまっていたことが判明
ダグはその復讐として、
3人を“16歳の誕生日に16回刺す”という残虐な方法で殺していた、というのが真相。
じゃあ、パム(ジェイミーの母)はどうなの?
ここがポイントで、
パムはその夜、トリッシュと一緒にいませんでした。
つまり直接の加害者ではなかった。
でも大人になったパムのところにも
「次はお前だ」的な不気味なメッセージが届いていたので、
ジェイミーは「ダグ=犯人」とわかった後も違和感を覚えます。
② 2人目のキラー登場で、話が一気にややこしくなる
犯人がダグと分かり犯行動機まで分かったところで、
もう1人の殺人鬼が現れてマリッサの喉を切り裂きます。
この瞬間、ジェイミー達は、
「え、じゃあ本物のスイート16キラーは別にいる!?」
と混乱モードに。
この2人目のキラーは、
マスクをかぶったままジェイミーを追いかけ、
タイムマシンがある遊園地のアトラクション「量子スピン」へ。
追いかけっこの途中で、
なんとクリスの父親まで殺してしまうという最悪の展開に…。
③ 真の黒幕は2023年から来た“ポッドキャスター”クリス
遊園地でのクライマックス。
起動寸前のタイムマシンの中で、
ジェイミーとパム、2人目のキラーがもみ合いになります。
そこで仮面が外れ、
2人目のスイート16キラーの正体が判明。
正体は、2023年パートで事件をしゃべりまくっていた
トゥルークライム系ポッドキャスター・クリス。
クリスの目的はかなり身勝手で、
- 1987年の有名事件を題材にした自分のポッドキャストを
もっとバズらせたい - だからこそ、
「昔の事件をなぞる新事件」 を起こして話題を作ろうとした
というクソ迷惑な理由でした。
そのために、2023年では
- パムを殺して「事件が再び起きた」と世間を煽る
- パムに届いた“犯行予告メモ”も、クリスがパム殺害後に作成
- ジェイミーを妨害するために1987年までタイムスリップしていた
というわけです。
要するに、
1987年の3件 → ダグによる復讐殺人
2023年のパム襲撃 → クリスによる「再現&盛り」
という二段構えの事件だった、というオチ。
④ タイムマシン内の最終決戦とクリスの最期
タイムマシンが動き出す中で最終的にジェイミーは、
ネイルガンをクリスに複数打ち込み、回転中のタイムマシン(量子スピン)の端へ蹴り飛ばす
というなかなかハードな方法でトドメを刺します。
クリスは肉塊も残らずピンクの霧となり死亡。
そこからジェイミーは、
再び現在(2023年)へと戻ってきます。
⑤ 変わってしまった“現在”:お母さんは生きてるけど、世界が微妙に違う
ジェイミーが戻ってきた現在は、
ちゃんとパムが生きている世界でした。
ただし、過去をいろいろいじったせいで、
- 両親が付き合い始めるタイミングが変わった
- 結果として、ジェイミーには**「お兄ちゃん」がいる世界に**
- しかも彼女自身は「ジェイミー」ではなく
コレット という名前に変わってしまっている
という、けっこう大胆に変わった世界になっています。
この新しい世界については、
1987年でジェイミーと協力してくれた理系女子ローレン(アメリアの母)が
ノートにまとめてくれていて、
- パムとローレンは毎年ハロウィンで集まるほど家族ぐるみの仲になっている
- 新しくできたお兄ちゃんには夫と3歳の娘がいる(夫で間違いありません)
- 昔の体育教師は、今は校長先生になっている
- 元いじめられっ子ポジのダモン(通称ラーチ)は、
ゲーム会社&反いじめ団体を設立 - クリスは、自分の父親が殺されるのを生放送で目撃したショックで
インドの僧院にこもって修行中
…などなど、細かい変更点がいっぱい。
「タイムトラベルやらかした結果、人生いろいろ変わったけど、
とりあえずお母さんが生きてるからヨシ!」
という、ちょっと笑えてちょっとホッとするラストになっています。
ラストをどう受け取るか(個人的な感想)
個人的には、このエンディングは
- きれいにまとまったハッピーエンド
- でもよくよく考えると、かなり世界線はエグく変わっている
という**“軽いノリの裏にちょっとブラックさがあるラスト”**だなと感じました。
- 過去に干渉したため、1987年の時点で被害者や遺族の人生は大きく変わってしまっている
- それでも「過去を変えた結果の今」を受け入れるしかない
というところに、
タイムトラベルものらしい後味のほろ苦さも少し残っています。
とはいえ、作品全体のトーンとしてはあくまで
「ホラー要素込みの、明るいタイムトラベル青春モノ」
なので、
観終わったあとに重く引きずりすぎる感じではなく、
「いや〜いろいろあったけど、まあよかったね!」
で締められるバランスになっているのが、
この映画の良さかなと思いました。
まとめ|『ハロウィン・キラー!』はこんな気分のときに観たい
『ハロウィン・キラー!』は、
- ガチで怖いより、笑いながらビクッとしたい夜
- スラッシャー初心者だけど、ちょっとチャレンジしたいとき
- 80年代ホラーへのオマージュをニヤニヤしながら味わいたいとき
にピッタリのコメディホラーでした。
逆に、
- 脚本の完成度やテーマ性をガッツリ求める
- ロジカルなタイムトラベルSFが観たい
ときには、別の作品を選んだ方が満足度は高いかもしれません。
どこで観られる?
執筆時点では、
- Amazon Prime Video:独占配信中(プライム会員向け)
となっています。
めっちゃおすすめな映画なので是非視聴してみてくださいね!


