ホラー寄りSFが好きなやなきちです。
今回は、オーストラリア発のSFスリラー
**『INFINI/インフィニ』**を観たので、
- どんなタイプのSFホラーなのか
- 観るか迷っている人向けの「合う・合わない」ポイント
- 観終わった人と語り合いたい“感染地獄”のモヤモヤ
を、前半ネタバレなし/後半ネタバレありで書いていきます。
作品の基本情報
- タイトル:INFINI/インフィニ
- 原題:Infini
- 公開年:2015年(日本公開:2016年「未体験ゾーンの映画たち2016」)
- 監督:シェーン・アビス(Shane Abbess)
- 主演:ダニエル・マクファーソン、ルーク・ヘムズワース ほか
- 上映時間:約110分
- ジャンル:SFホラー/スリラー/感染パニック
一言で言うと…
「テレポートで飛ばされた“最悪の鉱山惑星基地”で、
感染した隊員たちが錯乱しながら地獄絵図になるSFホラー」

こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめな人
- 閉鎖空間での感染パニック系が好き
- 『エイリアン』『イベント・ホライゾン』みたいな
“ボロい宇宙基地×じっとりした恐怖”が好き - 低予算でも雰囲気で見せるタイプのSFに興味がある
おすすめしない人
- すっきりわかりやすいストーリーが好き(説明少なめです)
- 暴力描写・錯乱した人間同士の殴り合いが苦手
- キャラの顔と名前を把握するのが苦手(登場人物多め&全員装備が似てる)
「名作級の完成度」ではないけれど、
B級SFホラーとして“刺さる人にはかなり刺さる”タイプだと思います。
ネタバレなしあらすじ
舞台は未来の地球。
人類は「スリップストリーム」と呼ばれるテレポート技術を手に入れ、
遠く離れた惑星の鉱山施設に人を送り込んで働かせています。
そんな中、とある辺境の惑星基地「INFINI(インフィニ)」で
謎のバイオ事故が発生。
- 基地の人員はほぼ全滅
- 生存者はウィットという一人の男だけ
- さらに、地球に向けて“とんでもない荷物”が送られようとしている…
この事態を収拾するため、
- ウィットの救出
- 危険な“何か”が地球に届く前に止める
という任務を背負った特殊救助チームがINFINIへ向かいます。
しかし、彼らが基地に転送されてみるとそこは――
- 血の跡だらけの通路
- 破壊された設備
- そして、姿の見えない“何か”の気配
やがて隊員たちは、
感染すると凶暴化してしまう謎のウイルスの存在を知ることに…。
良かったところ・見どころ
① 低予算とは思えない“閉鎖基地”の雰囲気
はっきり言って、そんなに大作感のある予算ではないはずなんですが、
- 狭くて暗い通路
- チカチカ光るランプ
- 配線だらけの無骨な機械類
このあたりの美術とライティングの雰囲気はかなり良いです。
「絶対に居たくない職場ランキング」上位のような、
じっとりとした閉塞感が画面から伝わってきます。
② “感染=ゾンビ化”ではないところがちょっと新鮮
この作品のウイルスは、
いわゆる「ゾンビ」になるわけではなく、
- 怒りや攻撃性が極端に増幅
- その人の性格の“ヤバい部分”だけが前面に出る
みたいな、精神が乗っ取られる系。
なので、感染者たちは
ただのモンスターではなく「元・仲間」なんですよね。
- さっきまで一緒に作戦を確認してた隊員が
- 数分後には顔を真っ赤にしながら殴りかかってくる
という、人間同士の殴り合い地獄が続くのが、
なかなかしんどくて良い(褒めてる)。
③ 主人公ウィットの“帰りたい理由”がちゃんとある
主人公ウィットは、
ただの「タフな兵士」ではなく、
- 地球には妊娠中の妻がいる
- 危険な仕事だけど、お金のために基地勤務を選んだ
という背景がきちんと描かれます。
なので終盤の彼の行動には、
「無茶してでも生きて帰りたい」という説得力があり、
ただのドンパチ映画にはなっていません。
気になったところ・合う人を選びそうなポイント
① とにかく画面が暗くて、誰が誰だか分かりづらい
- ヘルメット&装備がみんな似ている
- ライトが暗くて顔がはっきり映らないシーンも多い
ので、序盤はかなり**「この人誰だっけ?」問題**が発生します。
※救助チームのメンバー全員の名前と顔覚えるのは至難の技
人間関係に感情移入したいタイプの人には、
ちょっともったいない作りかもしれません。
② 説明が少なくて、「結局あれ何だったの?」が残る
ウイルスや惑星の正体については、
作中である程度ヒントは出されるものの、
- しっかりとした科学的説明
- 組織の陰謀の全貌
みたいな部分は、かなり観ている視聴者の解釈に委ねるスタイルです。
考察が好きな人は楽しめますが、
「スッキリ答えがほしい」派にはモヤモヤが残るかも。
私はこういったSFホラー系でスッキリした答えを出す作品はないものだと思って観る派なので、
観た後の余韻に浸りながら浅い考案をしてます(嗜好の時間)
③ アクションが“怒鳴り+殴り合い”中心で好みが分かれそう
感染するとみんなキレ芸全開になってしまうので(笑)、
- ずっと怒鳴り声が響いている
- 殴る・蹴るの乱闘が多い
という、かなり体力勝負な展開が続きます。
スタイリッシュなSFアクションを期待すると、
「なんか体育会系ホラーになってるぞ?」となる可能性ありです。
※ここからネタバレあり感想ゾーン※
ここから先は、物語の核心やラストに触れます。
まだ観ていない方は、ここで一度ブラウザを閉じるのをおすすめします。
ラストについて:あの“検査シーン”をどう受け取るか
終盤、バトルロワイヤルを生き抜いたウィットが元凶である物質オーパスに対して、
「お前達の企ては失敗した、、、違う選択をしていれば互いに協力し合うこともできた、、」的な
メッセージを残して手首にメスを刺して自害します。
その後、自害したはずが救助隊含め全員生き返ります。
一同この状況に動揺していますが大尉が「この任務で特に感染はなかった」と
地球には報告をしようと全員に意思統一を計ります。
ラストの検査シーンでは、
- ウィットと救助隊が地球側の基地に戻される
- 彼と救助チームが本物なのか、それとも“何かに置き換わった存在”なのか
- それを確認するためのテストが行われる
…のですが、ここがかなり解釈分かれるところ。
個人的には、最後ウェットの意思と聞いたオーパスが改心して救済措置をしてくれたと考えると
ハッピーエンドでスッキリ寝れるなーと思って脳内で自己完結してました(笑)
オーパスなら人間の細胞をコピーできるので損傷した内臓を修復してあげることも可能なはず。
もしバッドエンドよりに考えるのであれば
- ウィットと救助隊メンバーは「惑星側(オーパス)」が作り直した“コピー”に近い存在
- でも、そこに宿っている感情は“ウィット本人”と変わらない(ちょっと無理矢理感ありますが、、)
という、アイデンティティを巡るSFらしい落としどころが妥当かなと。
「じゃあ人間って何をもって“本人”って言えるの?」
という問いを、さりげなく投げてくる感じでこれはこれで好きですけどね。
印象に残ったシーン
■ 感染した隊員たちの“スイッチ入る瞬間”
手に血がついたり、ちょっとした接触をきっかけに、
- 目つきが変わる
- 呼吸が荒くなる
- そのまま仲間に襲いかかる
あの“瞬間的に暴走モードに入る”演出は、
かなりヒリヒリしていて良かったです。
「うわ、この人もうアウトだ…」って分かるけど止められない、
あのやるせなさ。
でもウェット本人も感染してるから息の根止めるのに躊躇ないのは結構好き
ウダウダ悩まず展開が早くてgoodでした。
個人的な感想
正直に言うと、
「めちゃくちゃ面白い!誰にでもオススメ!」というタイプの作品ではないです。
でも、
- 低予算なりに世界観を作り込もうとしている姿勢
- “惑星そのものが意思を持つ存在かもしれない”というアイデア
- ウィットの「家族のもとに帰りたい」というシンプルだけど強い動機※応援したくなる
こういうところに、作り手のSF愛みたいなものを感じて、
個人的にはかなり好感を持ちました。
ラストをどう解釈するかも含めて、
観終わったあと誰かと語り合いたくなる一本です。
まとめ|『INFINI/インフィニ』はこんな気分のときに観たい
『INFINI/インフィニ』は、
- 派手さよりも“閉鎖空間の不穏さ”を味わいたい夜
- B級SFホラーを掘り出し物感覚で楽しみたいとき
- 「ちょっと荒いけど、アイデアは光ってる作品」が観たい気分のとき
にちょうどいい作品だと思います。
逆に、
スッキリ分かりやすいストーリー&ハイレベルなVFXを求めるなら、
別の作品を選んだ方が幸せになれるかもしれません。
どこで観られる?
配信状況は変わりやすいですが、
この記事投稿時だとU-NEXT・Prime Video などで配信・レンタルされていました。


