『カラダ探し』あらすじ&感想|深夜の学校で始まる、終わらない死のループ

ホラー

結論:勢いのあるループ型ホラーで、怖さだけじゃなく青春ものとしても見やすい1本。
深夜の学校で“赤い人”に追われながら、バラバラになった少女の体を探す設定がまず強い。
ただ怖がらせるだけじゃなく、バラバラだった6人の関係が少しずつ変わっていく流れもちゃんと見どころになっています。

怖さ:★★☆☆☆
グロ度:★★★☆☆(怖さよりグロさが目立つ)
後味:★★★☆☆

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映画『カラダ探し』の作品情報

公開日:2022年10月14日
監督:羽住英一郎
原作:ウェルザード『カラダ探し』
上映時間:102分
映倫区分:PG12
主演:橋本環奈、眞栄田郷敦 ほか

(C)2022「カラダ探し」製作委員会

作品のざっくりポイント

『カラダ探し』は、小説投稿サイト発の人気作を実写映画化したループ型ホラーです。
7月5日を何度も繰り返しながら、深夜の学校に隠された“体のパーツ”を集めていくのが基本ルール。午前0時に始まり、学校で行われ、“赤い人”が現れ、すべてのカラダを見つけるまで終わらない――というシンプルな仕掛けが、この映画の分かりやすさにつながっています。

ホラーとしては、血まみれの少女“赤い人”の見た目と殺し方のインパクトが強めです。
一方で、最初は接点のなかった6人が、死のループの中で少しずつ打ち解けていく青春要素もあり、ただの絶叫系で終わらない作りになっています。


『カラダ探し』のあらすじ(ネタバレなし)

7月5日。高校生の森崎明日香は、学校でいるはずのない幼い少女から「私のカラダ、探して」と声をかけられます。違和感を覚えながらもその日は普通に終わるはずでしたが、深夜0時を迎えた瞬間、明日香は学校にいました。そこには幼なじみの高広と、普段ほとんど接点のないクラスメイトたちも集められていました。

そこへ現れたのが、全身を血で染めた少女“赤い人”
6人は訳も分からないまま次々に殺されます。けれど、明日香が次に目を覚ますと、そこはまた7月5日の朝。同じ日を繰り返していると気づいた6人は、この終わらないループから抜け出すため、学校に隠された少女のバラバラの体を探し始めます。


『カラダ探し』の見どころ

1)設定がとにかく分かりやすい

この映画の良さは、まずルールがはっきりしていることです。
深夜0時に始まり、学校の中で、赤い人から逃げながら体を探す。失敗すればまた同じ日が始まる。やることが明確だから、話に入りやすいです。

2)6人の関係が変わっていく流れがいい

最初はバラバラだった6人が、何度も同じ日をくぐり抜ける中で少しずつ仲間になっていきます。
ただ追いかけられて終わる話じゃなく、昼の学校生活や会話の中で、それぞれが抱えているものが見えてくるので、後半の戦いにもちゃんと気持ちが乗ります。

3)終盤はホラーというよりサバイバル色が強い

後半になると、ただ逃げるだけじゃなく、どうやって最後のパーツを見つけて終わらせるかに話が移っていきます。
工具や鎖まで使って怪物に立ち向かう終盤は、勢いがあって見やすいです。


こんな人におすすめ

・怖すぎないホラーから入りたい人
・タイムループものが好きな人
・学園ホラーやデスゲーム系が好きな人
・ホラーだけじゃなく、青春要素も少しほしい人

逆に、じっとりした和風ホラーや、理詰めの謎解きを期待すると少し印象は違うかもしれません。


ネタバレありのあらすじ(※ここから先は完全ネタバレ)

未視聴ならここでストップ推奨です。


『カラダ探し』のあらすじをネタバレありで解説

7月5日の朝、明日香はいつも通り学校へ向かいます。通学途中では猫がバスにひかれる場面を目にし、学校ではクラスメイトから距離を置かれている様子が描かれます。昼休み、ひとりで礼拝堂の近くにいる明日香は、古い井戸から血まみれの手が伸びるような不気味な幻を見ることになります。さらに、図書室の司書・八代が猫の死体を埋めている場面に出くわした直後、背後に現れた少女の幽霊から「私のカラダ、探して」と告げられます。

その夜、明日香のスマホに不気味なLINEが届き、深夜0時になると礼拝堂へ飛ばされます。そこには高広、留美子、理恵、翔太、そして不登校気味の篤史もいました。篤史が礼拝堂の外へ出た直後に胴体を真っ二つにされ、続いて“赤い人”が現れます。6人は逃げ回りますが、結局は全員が次々に殺されてしまいます。けれど明日香は自室のベッドで目を覚まし、また同じ7月5日の朝に戻っていました。

最初は悪夢だと思っていた明日香たちも、体に前夜の痛みが残っていることや、出来事がまったく同じように起こることで、同じ日を繰り返していると理解します。翔太は“カラダ探し”について多少の知識がある様子を見せ、高広たちは深夜の学校で少女の体のパーツを探し始めます。2周目以降、明日香と高広は片腕を見つけるなど少しずつ前に進みますが、毎回のように赤い人に追いつかれ、また朝に戻されます。

それでもループを繰り返すうちに、6人の距離は縮まっていきます。高広と明日香が幼なじみだったこと、篤史が足のけがでバスケを諦めて不登校気味になっていたこと、明日香がある出来事をきっかけにクラスで孤立していたことなど、それぞれの事情も少しずつ明かされます。昼の時間に一緒に過ごす場面が増え、最初はバラバラだった6人がようやくひとつのチームのようになっていきます。

やがて図書館で過去の新聞記事を調べた6人は、“赤い人”が数年前にバラバラ殺人の被害にあった少女の幽霊だと知ります。体のパーツは順調に集まっていきますが、最後の“頭”だけがどうしても見つかりません。そこで6人は事件のあった屋敷へ向かい、そこで少女が大切にしていた“エミリー人形”を見つけます。しかしその瞬間、人形は消え、その夜のカラダ探しでは“赤い人”と“エミリー人形”が融合したような新しい怪物が現れます。

この怪物との遭遇で理恵は食べられ、明日香も殺され、再び7月5日の朝に戻ります。ところが今度は理恵の存在そのものが消えていました。クラスの誰も理恵を覚えておらず、明日香たちは“あの怪物に食べられると存在そのものが消える”と考えます。ここで明日香は、最後の頭部は怪物の中にあるのではないかと思い至ります。

明日香は司書の八代に会いに行き、そこで八代自身が高校時代に“カラダ探し”を経験していたことを知ります。八代の話から、“カラダ探し”を終わらせても参加者の記憶は消えてしまうことが分かります。つまり、たとえ明日を取り戻せても、今の6人の関係は元に戻ってしまうかもしれない。終わりが見えてきたからこそ、その残酷さも見えてくる流れです。

最後の夜、高広は明日香に「忘れない」という思いを込めるようにネクタイピンを渡します。6人は工具のそろった実習室に怪物を誘い込み、鎖や機材を使って動きを止めようとしますが、その戦いの中で留美子、翔太、篤史が次々に犠牲になります。それでも高広がチェーンソーで怪物の頭部を切断すると、中から少女の頭が現れます。

明日香と高広はその頭部を持って礼拝堂へ急ぎ、棺に集めた残りの体のもとへたどり着きます。けれど怪物も追ってきており、高広は明日香を先に行かせて食い止めます。高広が犠牲になる一方で、明日香は最後の頭部を体に戻し、ついに“カラダ探し”を終わらせます。こうして終わらない7月5日はようやく終わり、翌朝、世界は7月6日へ進みます。

7月6日、6人は全員ふつうの日常に戻っていますが、カラダ探しの記憶は失っています。それでも6人は文化祭実行委員として再び同じ場所に集められます。礼拝堂へ向かう途中、明日香が落としたネクタイピンを高広が拾ったことで記憶が戻り、高広はそれを明日香に握らせます。明日香は笑顔を見せ、2人の間に何かがつながったことを感じさせる形で本編は終わります。

ただし映画はそこで終わりません。エンドロール後、礼拝堂近くの井戸にある新聞記事が、もともとの少女の事件から“明日香が殺された事件”へと変化する不穏な場面が映されます。この後味の悪さが、この映画をただのハッピーエンドで終わらせていないところです。


ネタバレあり感想

この映画、いちばん良かったのは「ループしているのにダレにくい」ところでした。
同じ日を繰り返す話って、やり方を間違えると途中で飽きやすいんですが、『カラダ探し』は毎回ちゃんと状況が少しずつ前に進みます。人間関係が変わる、ルールが分かる、敵が変化する、と段階を踏んでいるので見やすかったです。

ホラーとしては、めちゃくちゃ怖いというより、追われる緊張感と勢いで押してくるタイプです。きさらぎ駅系列?笑 な作品なので、きさらぎ駅好き方は是非観てもらえたら良いかなと個人的に思います。
だから、和製ホラーのねっとりした怖さを求める人より、学園ホラーやサバイバルものが好きな人のほうがハマりやすいと思います。

あと個人的には、高広がかなり良かったです。
ただ頼れるだけじゃなくて、最後にちゃんと感情を背負う役になっているので、明日香との関係も含めて後半が締まります。

ラストは一度救われたように見せてから、最後の最後で不穏さを残して終わるのがうまいです。
気持ちよく終わり切らせないあたりが、この作品らしい後味だったなと思いました。


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