『ホラーマニアVS5人のシリアルキラー』感想|ホラーオタクが“殺人鬼の自助グループ”に迷い込んだらこうなる

ホラー

ホラー・スプラッター大好きブロガーのやなきちです。
飲み屋で泥酔して閉店まで寝てしまった経験、皆さんありますか?
私は20代のころ泥酔して気づいたら自宅最寄駅から自宅に向かう間にある畑で寝ていた黒歴史があります。しっかり耕してある土は酔っ払いにとって上質な枕でした(快眠)

今回はそんなお酒の失敗にまつわる一本、
**『ホラーマニアVS5人のシリアルキラー』(原題:Vicious Fun)**を観たので、

  • どんなノリのホラーなのか
  • グロ耐性どれくらい必要?
  • 観るか迷ってる人はどこを判断材料にすればいいか
  • 観終わった人と共有したいツボ&モヤモヤ

を、前半ネタバレなし/後半ネタバレありでゆるっと語っていきます。


作品の基本情報

  • 邦題:ホラーマニアVS5人のシリアルキラー
  • 原題:Vicious Fun
  • 製作年:2020年
  • 製作国:カナダ
  • 上映時間:101分
  • ジャンル:ホラー/コメディ
  • 監督:コーディ・キャラハン
  • 主なキャスト:
    • エヴァン・マーシュ(ジョエル)
    • アンバー・ゴールドファーブ(キャリー)
    • アリ・ミレン(ボブ) ほか
  • 主な配信(執筆時点):
    • U-NEXT:見放題配信あり
    • Amazonプライムビデオ:レンタル/購入配信あり(字幕版・吹替版)

一言でまとめると…

「ホラーオタクが、
“シリアルキラー版・断酒会”みたいな集会に紛れ込んじゃう
80年代風味の血まみれブラックコメディ」。


こんな人におすすめ/おすすめしない

  • ホラー映画あるあるネタが好き(スラッシャー/B級ホラーをそれなりに観てきた人)
  • グロ多めでも、笑えるならOKというタイプ
  • 80年代っぽいレトロな雰囲気・シンセ音楽が好き
  • 『キャビン』とか『タッカーとデイル』みたいな“メタ寄りホラーコメディ”が好物
  • 殺人・解体・流血シーンが苦手(人体破壊描写そこそこしっかり出てきます
  • ホラーでも「感動したい」「深いテーマ性が欲しい」派

作品のトーンとしては、
怖さよりもスプラッターのグロさが強いです。


ネタバレなしあらすじ(ざっくり)

主人公は、ホラー雑誌「殺人鬼マニア」で
映画レビューを書いているホラーマニアのジョエル

ルームメイトのサラに片思い中なのに、
目の前でサラが新しい彼氏・不動産屋のボブといい感じになっているのを見てしまい、
ヤケになったジョエルは、ボブのことを尾行してバーまでついて行ってしまいます。

  • ボブの本性を探るために話しかける
  • でもだんだん自分が泥酔してくる
  • 最後は物置で寝落ち

…で、目が覚めたらバーは閉店後。
なのに奥の部屋から、人の話し声が聞こえてくる。

覗いてみると、そこではなぜか

「殺人鬼たちのための自助グループ」

みたいな謎の集会が行われていて、
参加者はみんな本物のシリアルキラー

  • ガリガリに痩せて目がガンギマリの殺人鬼
  • 軍隊あがりっぽいバイオレンスマッチョ男
  • カニバリズムな料理人… などなど

完全に場違いなジョエルは、
うっかり別の参加者と“勘違い”されてしまい、
バレたら確実に殺される状況に追い込まれます。

自慢の知識で殺人鬼のふりをしてやり過ごそうとするが、すぐにバレてしまう。
「ジョエルを、誰がどうやって始末するか」でもめ始める殺人鬼たち。
隙をついて逃げ出すジョエル。果たしてジョエルは生きて帰ることはできるのか⁉

「ホラー映画オタク vs 本物の殺人鬼5人」

という、ちょっと頭の悪い(褒め言葉)構図で物語が転がっていきます。


良かったところ・見どころ

① “シリアルキラーの集い”という設定

この映画の一番のツッコミ所といっても過言ではないのは
なんと言ってもシリアルキラーの自助グループという発想。

  • みんな輪になって座って、
    「最近の悩み」を語り合うシリアルキラーたち
  • 「僕は10代の女の子をターゲットにしていて…」みたいな話を
    真面目な顔で共有してる地獄絵図
  • 司会役の男が、
    殺人鬼たちに“自己肯定感”を持たせようとするシュールさ

ここがツボにハマるかどうかで、
この映画を楽しめるかがほぼ決まると思います。
私は日本版タイトルと予告動画でバッチリ心掴まされてPrime Videoで配信されたら絶対観ると誓いを立てていました(その熱意あるなら映画館行けよとは思う)

② 主人公ジョエルの“ダメさ”がだんだん愛おしくなる

ジョエルは最初、

  • 他人のホラー映画を上から目線でこきおろす
  • ルームメイトを勝手に「自分のヒロイン」扱いしている
  • なのに行動はヘタレで空回り

と、わりと痛いオタク寄りのキャラです。

でも、

  • 命がけの状況でパニックになりながらもなんとか機転を利かせたり
  • 少しずつ自分のダメさを自覚していく

あたりから、
だんだん**「まぁ、嫌いにはなれないな…」**という気分になってきます。

③80年代ホラー愛がにじむレトロ演出

物語の舞台は1983年。

  • 派手すぎないけどちょっとダサかっこいいファッション
  • ネオンサインが光る中華料理屋
  • シンセ多めの音楽
  • スラッシャー映画っぽい血みどろ展開

など、80年代ホラーへのラブレター感が強いです。

映像の色調がすごくダークで、その中で光るネオンが良い雰囲気なんですよね。


気になったところ・合う人を選びそうなポイント

① グロ描写はそれなりにエグい

コメディ色は強いですが、
ゴア描写自体はわりと本気です。

  • 指が飛ぶ
  • 内臓をぶちまける
  • ナイフ・斧・その他いろいろ

など、画面にしっかり映るので、
「コメディなら血は大丈夫!」な人はOKですが、
そもそも血が苦手な人にはおすすめしづらいです。

② 主人公にイライラする時間はそれなりにある

ジョエルは意図的に“ダメなオタク”として描かれているので、
序盤〜中盤にかけて

「いやそこでそういう行動する?」

と、ちょっとイライラする場面も多いです。

ここを「お約束のドジキャラ」と笑って流せるか、
「さすがにストレスたまる」と感じるかで、評価が分かれそう。

③ 物語としての深さはそんなにない

あくまで

「ホラーあるあるをネタにした、血まみれコメディ」

なので、
社会派テーマや感動的なドラマを期待すると肩透かしです。

良くも悪くも原題通り“Vicious Fun(悪趣味な楽しさ)”で押し切る映画
という感じでした。


※ここからネタバレあり感想※

ここから先は、
ラストを含めてガッツリ中身に触れていきます。

まだ未鑑賞の方は、
「ここでブラウザを閉じてから本編を観る」のをおすすめします!


ネタバレあり:あらすじをもう少し詳しく

ざっくり流れだけ振り返ると、

  1. ジョエルがボブを尾行 → バーで飲みすぎて気絶
  2. 目覚めたら、そこはシリアルキラーの自助グループ
  3. 本来の参加者“フィル”と勘違いされ、しどろもどろで自己紹介
  4. 途中でボブが現れ、正体がバレる
  5. そこへ、シリアルキラー専門の殺し屋キャリーが乱入
  6. 店内でのバトルを経て、警察へ → しかし警察もあっさり殺される
  7. 警察署が血の海に → キャリー&ジョエルで反撃
  8. 病院でもボブがしつこく襲ってくるが、最終的にキャリーがトドメ
  9. ラスト、キャリーはジョエルを“助手”として連れていき、
    2人で別のシリアルキラーを狩りに向かう…

という感じの、ドタバタ・追いかけっこホラーコメディになっています。


印象に残ったシーン

■ 自助グループの自己紹介タイム

全員が

「私は○○系の殺人鬼で、これまで××人殺しました」

みたいな自己紹介をし始めるところは、
良くも悪くもこの映画の“ノリ”を決める場面。

ジョエルが徐々に勘づいて顔色が変わるところは絶望的なシーンですがクスッと笑えましたw
その後に自分の考えた「タクシー運転手シリアルキラー映画」のネタを、
あたかも自分の経歴のように語り出すくだりも、
ホラーオタクの痛々しさと愛おしさが同居していて好きでした。

■ キャリーが本気モードになるキッチンでの攻防

  • 天井のダクトから忍び込もうとする暗殺者ヒデオを、
    内臓をロープのように使い首を絞め仕留める
  • ドア越しに手だけ出してきた殺人鬼の指を切り落とす

など、キャリーの有能さ全開なシーンが続きます。
まったくもって躊躇がない。

ここで、

「あ、この映画は“ジョエルの成長物語”というより、
“キャリー姐さんの職場密着ドキュメンタリー”なんだな」

と勝手に納得しました。笑


さいごに

後味スッキリで観れるコメディスラッシュホラーでかなり楽しめました。
欲を言えば、

  • ジョエル自身の“内面の変化”は、正直そこまで深く描かれない
  • シリアルキラーたちもキャラ立ちはしてるけど、
    ボブ以外があまりに知能指数が低すぎてもう少し鬼気迫る展開が欲しかった
  • キャリーが所属している組織の情報や「真夜中の男」に関することは全く明かされない

あたりは、
もう一歩踏み込めば、もっと刺さる作品になったかも…
という惜しさも感じました。

とはいえ、
原題通り「Vicious Fun=悪趣味だけど楽しい」ことに全振りしているので、
そこを楽しめればOKかな、という気もします。


まとめ|『ホラーマニアVS5人のシリアルキラー』はこんな気分のときにおすすめ

『ホラーマニアVS5人のシリアルキラー』は、

  • ちょっと頭を空っぽにして、
    血みどろ&バカバカしいホラーコメディを観たいとき
  • ホラーあるあるネタでクスッと笑いたいとき
  • 「ホラーオタクが、ホラー世界に放り込まれたら?」という妄想が好きな人

に、かなり相性のいい1本だと思います。

逆に、

  • グロが本当に苦手
  • ホラーにも“きちんとした感動”や“強いメッセージ”を求めたい

という人には、あまりおすすめしません。


どこで観られる?

執筆時点では、

  • U-NEXT:見放題配信中
  • Amazonプライムビデオ:字幕版・吹替版ともにデジタル配信あり

となっています。
(最新の配信状況は、各サービスの作品ページでチェックしてみてください)

時間も101分と長すぎず、寝る前に部屋を薄暗くして観るには最高の作品です。
ただグロいので、何か食べながら視聴したい人は注意してください。笑

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