「幽霊が見えるようになったらどうする?」
たぶん普通は逃げる。叫ぶ。泣く。……でもこの映画の主人公は**“無視”**を選ぶ。
それが一番怖いし、一番つらいっていう。
実写映画『見える子ちゃん』は、ホラーなのにテンポよく笑える場面もあって、最後はちょっとだけ胸にくる。98分でスッと観られるのも助かる。

私全く霊感ないのですが、多分あったら泣いて叫ぶ
作品情報
- 公開:2025年6月6日
- 上映時間:98分
- 監督・脚本:中村義洋
- 原作:泉朝樹『見える子ちゃん』
- 主な出演:原菜乃華(四谷みこ)、久間田琳加(百合川ハナ)、なえなの(二暮堂ユリア)、京本大我(遠野善)ほか
※配信:Prime Videoで見放題“独占”配信(2025年10月3日〜)

【ネタバレなし】あらすじ
ある日突然、女子高生・四谷みこは霊が見えるようになる。しかも、そこら中にいる。とにかくいる。ヤバいのが。
で、みこが選んだ生存戦略はシンプル。
“見えてないフリ”でやり過ごす。
反応したら終わりな気がする。目が合ったら終わりな気がする。だから平常心の仮面を貼り付けて、ひたすらスルー。
……ところが、親友ハナの様子がだんだんおかしくなっていく。さらに、クラスに関わる“ある人物”の登場で、みこの「無視」だけじゃどうにもならない状況に引きずり込まれていく。
【ネタバレなし】おすすめポイント
1)コメディ要素が強いと思いきやちゃんと怖い
観る前まではコメディ要素強めなんだろうなと思いきや恐怖演出はしっかり怖い。
幽霊のビジュアルもそうだし人間の怖さもしっかり滲み出ててホラー好きにもしっかり楽しめると思います。
2)ホラーなのに、ちゃんと笑える
空気が重くなりすぎない。
「いや今それどころじゃないだろ」って場面で、ちょいちょい緩む瞬間がある。ホラー苦手でも入口としてちょうどいい塩梅。
3)98分でまとまってて観やすい
ダラダラ引っ張らない。
日常→異変→“無視できない恐怖”まで、テンポがいい。
こんな人におすすめ
- ホラーは好きだけど、グロはそこまで求めてない
- ビックリ系より「ジワッと嫌」な怖さが好き
- 重すぎるホラーは疲れるけど、薄味すぎるのも物足りない
- 伏線回収があると気持ちいいタイプ
(体感)怖さ:★★★☆☆/グロ:★☆☆☆☆/後味:★★★★☆
ここからネタバレあり(未視聴の人は戻って!)
【ネタバレあり】あらすじ(ラストまで)
みこが霊に慣れるわけもなく、日常のあちこちで“見えてしまう”地獄が続く。そんな中、親友ハナに青い手の霊がまとわりついているのを、みこだけが気づく。ハナは葬儀に行ったと言い、そこから食欲が増えたり、体調が崩れたりしていく。
みこは「塩が効く?数珠?お札?」みたいな対策を調べて、できることを試す。でも、そう簡単に消えてくれない。
文化祭の準備も進む一方で、霊が見える同級生のユリアや、生徒会長の権藤がみこに近づいてくる。彼らは彼らで「ヤバい霊」を察していて、みこの状況を放っておけない。
さらに、産休に入る担任の代わりにやってきた臨時担任・遠野善。
この先生、背負ってる“何か”が強烈で、そこから状況が一気に悪化する。ハナはついに倒れてしまい、みこは「もう無視じゃ守れない」と腹をくくる。
みこたちは神社へ向かい、遠野を“鳥居の向こう側”へ連れていくことで、憑いている霊を引きはがそうとする。ただし神が常駐している日没前に連れていくことが条件。
なんとか日没前までに間に合わせ、神社の力で遠野に憑いていた“母の霊”は引きはがされ、遠野は解放されていく。
ここで終わりかと思ったら、この映画はここから伏線を回収。
ラストの種明かし①:みこの“無視”は、実は家でも続いてた
みこはユリアに、父・真守がすでに亡くなっていて、幽霊として家にいることを明かす。
でも、みこは父にもずっと「見えてないフリ」をしてた。優しさなのか、自分を守るためなのか、その両方なのか。ここは地味に胸にくる。でも親父無視してたなら最初の子供幽霊にメンチ切る意味が分からないけど。笑
ラストの種明かし②:学校の“違和感”の正体
文化祭当日、さらにもう一段。
生徒会長や、校内で見えていた男子生徒たちには理由があった――過去の事故で亡くなった霊で、学校に縛られていた、というオチ。
「あれ、そういえば変だったな…」って違和感ちゃんと回収してくれるからスッキリした気分で観終える。
【ネタバレあり】感想
正直、観る前は「ホラーコメディでしょ?」くらいのノリだった。
でも笑える要素もありつつしっかりホラー要素も感じられてどっちの良さも良いとこどりなコスパが良い映画でした。
主人公に除霊の力もないし突然見れるようになったことで耐性も付いてないというのも設定として面白かった。バンバン除霊していくのも良いけど何も力を持たない主人公がどう打開していくかっていうもの良い。すごく良い。
あと、ラストの“違和感回収”はなかなかに気持ちよかった。
一回目は普通に楽しんで、二回目はそれを分かったうえでどう映っているか探しながら観ると、たぶんもっと面白い。
一度で2度楽しめる。なんとお得。コメディとホラーのテンポ感が割と早くて飽きずに一気に観れる作品でした。おすすめ。
まとめ:ホラー初心者にも勧めやすい「無視系」青春ホラー
怖さはちゃんとある。でも、重すぎない。
笑えるところは笑える。
そして最後に、ちょいと胸が熱くなる。
サクッと観られるので(98分)、寝る前の1本に是非どうぞ。


